住宅ローンの金利

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住宅ローンの金利



住宅ローンの金利
住宅ローンの金利は、今が底・・・と言われ続けて、もう何年になるでしょう。私もこの言葉をかなり以前からずっと聞き続けている気がします。

でも、これは無理ないことなんですよね。なぜなら、今の金利水準は、住宅ローンの長い歴史から見ても、前例がないレベルの低金利だからです。今から見れば信じられない話かもしれませんが、かつて住宅ローンの金利がだいたい5%前後ぐらいになった時代でさえ、「これが金利の底ではないか」と金融機関の人間ですら思っていたこともあったんですよ。

なぜ、5%という、今から見れば超高金利の段階を底だと思ったのかというと・・・その前に、バブル時代があったからなんですね。バブル時代の住宅ローン金利がどのくらいだったかというと・・・金利が低く設定される変動金利でさえ、8%を超えた時もあったほどです。

ちなみに8%の金利というものがどのくらいすごいかというと。3200万円の住宅ローンを、ボーナス返済なしで35年返済にした場合、総返済額はなんと95,458,798円。借りた額のほぼ3倍になるという、恐ろしい状態になるんですよ。今の時代だと、「これをまともに返せるほうがおかしい」と思えてしまうような金額ですね。

こんな異常な状態から金利が下がってきたため、5%ぐらいの状態でも「バブル以前の水準に戻ったから、もう底じゃないかな」と多くの人が思ったわけです。今から考えれば、あれが底だと思って固定金利を選んだ人はソンをしている状況ですが・・・

では、本当の「住宅ローンの金利の底」とはいつなんでしょうか?私個人の意見としては、「今が金利の底に限りなく近い状態」だと思っています。なぜなら今は、金融機関に預金をしても、利息がほとんどつかないような状況だからです。定期預金ですら年率1%にも遠くおよばない超低金利、ここからさらに大幅に下げるということはもう無理と考えていいでしょう。

で、ローン金利とは、早い話が「その金融機関の預金金利に、金融機関が必要とする利益を乗せたもの」です。この中でも住宅ローンは担保がある分リスクが特に低いということで、もっとも低金利にされています。しかもその住宅ローン金利については、同業者との競争で「たたき合い」のような状況になっているので、金融機関としても「できるかぎりギリギリまで下げた金利」にしているところがほとんどなんです。

ですから、ここからさらに大幅に金利を下げられるだけの余力があるところは、まずほとんどないでしょう。ですから、住宅ローン金利は「完全に底」とまでは言い切れませんが、「底に限りなく近い状態」であることは間違いないと思います。もしここからさらに下げられるとしても、その余地はもうほんのわずか。

つまり、これから数十年というスパンで考えた場合、今よりも大幅に金利が上がる可能性はありますが、今よりも大幅に金利が下がる可能性は間違いなくゼロです。今の金利水準は、借り入れる側からしてみれば、とても恵まれた状態であると言えるわけですね。

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